お酒、そんなに強くもなく、さほど美味しいとも感じていなかったのは去年の夏くらいまで。ほんの最近です、お酒と、お酒を飲む雰囲気と、お酒を飲む人たちを愛することができるようになったのは。
お酒に興味がなかったワタクシを、とてつもなく深く、広く、そして美しいお酒の世界へ連れて行ってくれた店。そこは西麻布交差点から徒歩2分くらいの場所にあります。tafia(タフィア)。

そしてオツマミたちも、全部ラム合わせ!季節によってオツマミは変わっていきます。
何を飲もうか迷ったら、ぜひ、モヒートを。たっぷりのスペアミントとライム、スッキリとしていて、口に含むとカリブの風がスウッと吹き抜けていくよ。

人工香料のミントでは出せない、ふくらみのある香り。

あったかいミルクとダークラム、ほんのり甘くてバターの香り。
でも、ラムの魅力はこれだけじゃない。ラム酒って、ケーキに染み込ませたりするような、色がついたものを想像しますけどね、透明のラムもある。ホワイトラム、と呼びます。ストレートで、飲んじゃう。

喉を抜けていく時に鼻腔の上の方に色鮮やかな粒子がブワッと上がっていくような香り。

トロワよりももっと華やかで、恋のような熱さをジワリ、と体に染み込ませてくれます。
もちろんダークラムもストレートで飲むよ。

どれ飲んでいいかわかんない、って方には飲み比べもさせてくれるよ。

そして、フードも充実。実はお昼も営業していて、ちょっとランチいただきつつ、ハバソー飲んじゃおうかな、なんてこともできちゃうんです。


そして、tafiaの素晴らしいところ。それはね、ラムの知識もさることながら愛が深い。カリブ海より深い。ラムって、実はすごく歴史的に色々あって出来たお酒なんですよね。占領や植民地、移民の歴史と共にある、飲み物。
わたしは、カレーと呼ばれる食べ物を作って売ることを生業にしているのですが、やっぱり外国の食べ物を理解することってイコールその国の歴史や文化を理解しようと努めることだと思っているんですね。例えばインドでも戦争や侵略の歴史、多様な宗教、カースト制・・・いろんな要素が組み合わさって、その食べ物がそこに在る。そこには理由が、在るんです。
ラムも全く同じ。占領の歴史があり、その中でラムの原料であるサトウキビはどのように扱われてきたのか、人々はどうやって生活してきたのか・・・たくさんの要素があって、理由があって、ラム酒が今そこに存在している。
ぜひ、tafiaで、美味しいラムとおつまみを一緒に楽しみながら、もし中の人が手が空いているようであれば、ラムの歴史の話を、聞いてみてください。深くて広くて、そしてとてつもなく美しい世界が、あなたを待っています。
ああ、行きたくなってきちゃったな。大好きなホワイトラムを飲みながら、ぼんやりと独り、チルする時間は、わたしにとってタカラモノ。
でもホントはさ、貴方と一緒がいいんだけど。(笑)
tafia(タフィア)
(営業時間などは、店舗公式SNSをご確認ください。
2月12日現在、緊急事態宣言発令中につき、
12時〜20時の通し営業となっているようです。)