ポンポン

豚白湯の甘みにしゃぶしゃぶチャーシューの甘みも重なってどでかウマい! だがしかし、1杯2000円だ。だが。


この別皿で提供される具のボリュームにもやられちゃうわホント。

西武渋谷店A館8階で、いま面白いイベントが開催されています。その名も「偏愛食堂」。へんあいしょくどう。どんな愛がここにあるというのでしょうか。

ご飯だいすき飲食大好きな達人たちがラブさでもって選びぬいたお店の、想いがつまった限定メニューがいただけるイベントで、フツーのお店ではできないことをやっちゃえ!という期間限定の味の実験場でもあるんだって。

現在は第3弾として、ラーメン大王・小林孝充さんが選んだコンセプチュアルなラーメン集団MENSHOと、日本全国の美豚旨豚しゃぶしゃぶを提供している豚組しゃぶ庵がコラボ。鶏白湯ならぬ、「豚白湯」なスープのラーメンが、そこに、降臨!

ランチとディナーでメニューが異なるので、まずはランチタイムに行ってみました。「2種の銘柄豚のしゃぶしゃぶ塩/醤油らぁめん」と、牛チャーシューが入った「2種の銘柄豚とA5和牛のしゃぶしゃぶ塩/醤油らぁめん」も選べるとのこと。豚組しゃぶ庵の社長、國吉さんによれば、「スープの旨味がストレートに伝わってくるのは塩味です。がっつりした味がお好みなら、醤油味がいいですね」。

てか品名長いな! 一行で内容を全部伝える、なろう系タイトルのムーブメントが飲食業界にもきているのでしょうか。

ぶっちゃけ、お値段は高い。ベーシックな豚しゃぶラーメンが2000円A5和牛リブロースのローストビーフが載ったバージョンは3500円となります。

ラーメンにそんなお金払えないよ! という声もあるでしょう。僕も普段だったらそうシュプレヒコールしちゃうほう。

しかし、あえて言おう。渋谷に行ける距離に住んでいるなら、食べる価値はあると

しゃぶしゃぶって野菜や肉の旨味が湯に溶け込みますが、そのクオリティのスープを普通のラーメン屋では使えません。だって、コストがかかりすぎちゃうから。

だからこその、この期間限定店舗でのチャレンジ。MENSHOと豚組しゃぶ庵の力をかけあわせてスープの旨味を追求していったら、どこまで高みに登れるのだろうという実験なのだと聞いたら、そりゃ試したくなるものです。

果たして、その味は。

「すみませんご飯くれませんか乾麺でもいいですスープ全部吸わせて一切合切を食べ尽くしたいんです」

とお願いしたい感情を抑えるので精一杯のエモさがありました。

ベースの味は豚骨なのだけど、豚の旨味の純度が段違いというかぜんぜん別モノ。アラフィフでもごくごく飲めるヤツだし、ひとくち、口にいれるごとに深呼吸したくなるもの。ああ。メロゥ。

アウトラインをなぞっていきましょう。こちら、別皿で提供される具の数々です。チャーシューは赤身の力強さと白身の甘さが共に際立っている氷室豚(群馬県)と、霧島黒豚(宮崎県)。共に肩ロースとバラが2枚ずつ提供されますが、無料サービスで1枚ずつ増やすことができます

計4種12枚のチャーシューです。ここだけでさ、豚しゃぶ1人前超えてない?

ほかに青ネギ、メンマ、湯がいた野菜もトッピング。

この野菜がまたいい仕事してるんだ、マジで。

具材をしゃぶしゃぶするラーメンゆえ、そのままではスープが冷めやすい。対策として油を多めに浮かべているのですが、野菜をスープ&油と絡めて食べるとこれまたメロゥ。シャクシャクっとした食感に、噛むたびに広がっていく豚スープの旨味が僕らのヒーロー。

いやー。ちょっとこれどうなんですか。スープ野菜盛りなつまみメニュー、いつか作ってくれませんかね。お酒のアテに最高すぎるでしょ。

チャーシューもいただきましょう。最初はスープそのものがおいし~い、と心が震えますが。

豚チャーシューをしゃぶしゃぶしていくたび、豚チャーシューの脂の甘味が溶け込んでいって、深みへ、深みへとスープが育っていくの、ほんとどうにかしてほしい。香辛料カウンターがない、甘め中心のラーメンなのに、こんなにウマくなるものなの? これが雑味レスのなせるワザ?

そしてチャーシューも、普段のしゃぶしゃぶより旨味が強い。外側を炙ったことで香ばしさとコゲからくる強い甘みが舌の上にドシッとくる。これ、ハイボールとかと合わせて、飲んでリセットして食べて飲んでリセットして回していくことで、もっとごちそうさまが幸せになるヤツだ。

実は別の日に、ローストビーフ入りVer.も食べたのですが、僕にとっては塩味でも味が濃かった。旨味という情報量が多すぎての負け戦。ランチで食べるとしたら、前日から塩分抜きの準備が必要だと感じたのです。

そして改めて、1杯2000円の「2種の銘柄豚のしゃぶしゃぶ塩ラーメン」を食べてみた。

これだ。

僕の味覚にザ・グレート・マッチするのはこっちだ。

世界的な新型コロナ禍は、農家や外食産業に多大すぎるダメージを与えています。僕ら食べる側としても、気軽に外食を楽しめなくなっています。

だからこそ、外で食べるという選択に、「うまかった…ごちそうさまでした…」と心の底から思える体験がしたいのです。

その意味で、MENSHO x 豚組しゃぶ庵の2000円ラーメンは大満足の1杯でした。ラーメン1000円の壁を超えた先にどんな進化があるのかを、強く感じさせてくれるものでした。

ほんと、ごちそうさまでした!!!!!

…ところでディナーは別メニューだと記しました。お値段5000円の、「しゃぶしゃぶしながらラーメンを作る、体験型しゃぶしゃぶラーメンコース」のみ。こちらはどんな味わいなのでしょうか。

実は体験型を体験してくれとお呼ばれされたので、今日の夜に行ってきます。さあ、昼にいただいた「2種の銘柄豚のしゃぶしゃぶ塩/醤油らぁめん」と何が違うのか!

偏愛食堂
MENSHO
豚組しゃぶ庵


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