渋谷豚組第二章。指令「11月23日までに豚しゃぶで君だけのラーメンを作れ!」 #ごはん提供 #豚組 #MENSHO #偏愛食堂

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この記事は、豚組しゃぶ庵とMENSHOのごはん提供でお送りいたしまーす(SA2AEさんの声で)

あらすじ・渋谷にオープンした豚組しゃぶ庵xMENSHOのコラボ店舗、偏愛食堂第三段。ランチタイムに2000円ラーメンを食べて、ほぅ…と吐息を吐露した記者が、ディナータイムの豚しゃぶラーメンコースに挑む。豚しゃぶでラーメン出汁を作るという、今までにない体験の結果は、如何に。

豚しゃぶ鍋にゲンコツと香味野菜が浮かぶという異世界探訪

1つの道を歩き続けてきた職人たちが交差したとき。そこにはどんなケミストリーが生まれるのだろうか。

日本全国の豚を知り尽くした豚組しゃぶ庵。そして、ラーメン界のイノベーターMENSHO。彼らがタッグを組んで生まれたのが、2000円の豚白湯ラーメンであり、「しゃぶしゃぶしながらラーメンを作る体験型 しゃぶしゃぶ&ラーメンコース」です。やー、タイトル、長え。

しかしこのタイトルに誇張は一切なし。

・しゃぶしゃぶしながら
・ラーメンを作る体験

がコースそのものになっているのだから。

キーとなるのが「しゃぶしゃぶ」です。「ラーメンを作る体験」のなかで、このコースで実際に体験するのは出汁作りのプロセス。新鮮野菜と味の強い銘柄豚肉を湯がいて溶け出た旨味を出汁とする、いままでにないチャレンジングステージなのです。

だからしゃぶしゃぶ鍋のルックスからしてもう、異世界だ。

「こんにちわ。ぼく、ゲンコツだよ!」

「パートナーの香味野菜もいるよ!」

ラーメンスープの出汁をとるときの寸胴鍋に密となっている彼らは1人ずつだけ。代わりに。

コイツらを食しながら、出汁の味を重ねていくのです。

しゃぶしゃぶするときの時間の長さでも、追加した具材でも味わいが変わってくる。だから、完成した出汁の味・スープの味は鍋ごとに異なるし、たぶん、二度と同じ味には出会えない。まさに「君だけの味を作ってね。直感でね」というワケ。

コンセプチュアルなレストランが多く存在する東京ですが、全力で味の迷宮に挑ませることにフォーカスしたお店はそうそうないはず。面白い味を求めたい皆さま。この豚組しゃぶ庵 x MENSHOのコラボは見逃しちゃいけません。「短めにしゃぶしゃぶしてやわやわな豚肉うまーい」か「長めにしゃぶしゃぶして脂身の甘みをスープに溶かしたい」で、本気で楽しく笑いながら悩めますから。

野菜の甘味を溶かしてから豚しゃぶに

鍋奉行によって鍋の作り方は違うでしょうが、豚組しゃぶ庵の場合は火の通りやすい細切り野菜からダイブ。茹だって水面に浮かんできた野菜を豚肉でつまんで食べやすいスタイルですね。

さあ。そろそろ赤いヤツの出番です。

薄切り豚肉をかるーくしゃぶしゃぶして、赤身の色が変わり切る直前で野菜をつかんでリフトアップ。この食べ方が、僕は一番好き。

豚骨、香味野菜のほかに、あらかじめ通常よりも強い味の出汁が入っている「しゃぶしゃぶしながらラーメンを作る体験型 しゃぶしゃぶ&ラーメンコース」の湯。

「このまま飲んじゃう人もいるんですよ。でも飲まれるとスープが少なくなって、最後のラーメンに致命的なダメージを与えちゃうので、我慢してくださいね!」

“押すなよ!押すなよ!”ではなく、本気でスープが減りすぎることを危惧している店員さん。そんなに美味しいのか、と、最初は何も付けずに食べてみます。

うま。

あれ。これうまい。

塩やタレをつけているわけではないのに、豚肉の甘みが程よく引き締まってる。日本酒が飲みたくなる淡くも、しっかりとした味わいです。

タレは2種類。塩ダレと、ナッツ・ラー油が入った担々ごまだれ。今回提供してもらった肉は甘み旨味のバランスがいい群馬県の氷室豚と、いい意味で赤身の荒ぶりっぷりがウマい宮崎県の霧島黒豚ですが。

なにもつけない・霧島黒豚
塩ダレ・氷室豚、霧島黒豚
坦々ごまだれ・氷室豚

がマッチするとみた。

追加肉は、これまた味の濃い今帰仁アグー

もし、ラストのラーメンターンまで見越してもまだまだ食べられる。または、スープをしっかりと仕込みたい方は、今帰仁アグーのしゃぶしゃぶ(1500円)もどうぞ。

味に丸みはあるんだけど、骨太っていうのかな。舌にのる、残る感じが全然違う。エンタメ肉といっていいかもしんない。

さあ、ラーメンの出番がやってまいりました

しゃぶしゃぶを食べ終わり、無事に出汁がとれました。鍋の湯には最初から色がついていた(出汁が入っていた)のですが、自分たちの手で完成させた出汁は色が違ってる。濃。

ラーメンのタレが入った丼がやってきました。味は塩か醤油が選べます。

アッツアツに熱した出汁をそそぎ入れ。

黄金の海の完成です。こちらは塩味のほう。

普通のしゃぶしゃぶのシメの麺は、しゃぶしゃぶの湯を使いますが、小麦粉が入るために味がマイルドになりますよね。このコースではそれを嫌ってか、別鍋で茹でられた麺が入ります。

さらにチャーシューというかローストビーフというか、薄切り牛肉のすっごいのがきた。丼表面を埋め尽くすサイズのすっごいのが。

いやあ、美しい。

透き通った豚白湯スープに、映えます。そしてこのスープが本気で強くて旨い。最後に牛肉の強い味が少しずつ溶け出しているのですが、鋭角な牛の旨味に引っ張られるように、(豚骨主体ではないから)丸みのある豚の旨味がキリっと立ってくるんですよ。

昼間のラーメンもうまかったけど、ディナーコースのこのラーメンは別格だな…。

中太というか中細といいたくなってしまう、プチ細身の麺ですが、コシが強い! スープの旨味に負けません!

味変の楽しみもご自由に

強いスープって、だんだんと舌が旨味の多さに麻痺しがち。飽きてしまいやすいんですが、そこに、さらに足し算です。フリーズドライ醤油と余った坦々ゴマダレを入れてカスタムアップです。

ひとことでいうと、どうにかなっちゃう。

大きく深呼吸。そして、ごちそうさまでした。

この体験は大変に美味しゅうございました

しゃぶしゃぶの、残りの湯って、旨味が浸透している良質なスープのもと。豚組しゃぶ庵のオンライン販売でしゃぶしゃぶセットを取り寄せたとき、食べ終わったあとの湯を煮詰めてラーメンスープを作ってきたんだけど、ほんとうに美味なんです。

やべえ。僕のラーメン作りの腕、プロに負けないんじゃね? と思えるほど。

でもそれはすべて、豚組しゃぶ庵の豚肉と野菜があってのことです。そして今回のコースは、ベースとなる(最初から入っている)出汁がコンマスとなってオーケストラをまとめ上げていたんだろうと強く体験できたもので、さっすが食を追求しているプロフェッショナルは違う!

この新型コロナ禍となって、外で美味しいものを食べる機会が減ってしまいました。

だからこそ、ほんとうに旨いものと出会いたい。旨い食事、旨い酒と共にみんなと笑い合いたいと思うのです。

偏愛食堂第三段の、豚組しゃぶ庵xMENSHOのコラボ店には、それがある。

期間は11月23日まで。もうすぐおしまいです。まだ未体験の方は、お急ぎを!

偏愛食堂

MENSHO

豚組しゃぶ庵