味と温度のレイヤー、という概念。神楽坂TAPiR。

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カレー、というと、熱々のご飯にルーがかかっているものを想像なさるのが一般的。ええ、知っています。それ知っています。でも、神楽坂のTAPiR(タピ、と読みます)には、そんな概念を宇宙の彼方に吹っ飛ばす食べ物があります。いえ、カレーです。でも、これ食べて、カレーってなんなんだろうって考え込んでしまったのも、事実。

シンプルすぎる入り口のメニューボード。
今日のメニューはこんな。パスタの時もあるそうな。気になる。

今回はタピ常連さんにアテンドいただいたので、注文もお願いしちゃいます。カレーのWに、あるもの全部乗っけてください。あ、辛さはマイルドで。

(お一人で営業されていますので、注文は聞きに来てくださるまで待つスタイルがよき感じです。)

おっ、来ました・・・・これは・・・・カレーのビジュアルではない・・・?

セルクル?で型取られたライス。上にトッピングがもりっもり。

さらに!ここにベーコンが熱々で乗っかります。なにこれおめでたい。

バースデーケーキみたいじゃん。むしろケーキより嬉しい。

いただきます!・・・・・・・・・!!!結構全体の味はしっかり方向性が違っているのにトッピングの混ざり合う汽水域あたりを口に運ぶと、おや。これは。途中まで食べ進めていると、トッピングのスープを注ぎに来てくださいます。

スープを真ん中にざぶー。

具材の味わいの重なり合いだけではなくて、ここで温度という新しいレイヤーが追加されます。熱々の場所と、程よい温度の部分、トマトのムースの辺りはひんやり。温度が変わると、口の中での混じり合い方と香りの広がり方が変化します。なんだこれ。美味しい。すっげえ美味しいぞ。

・・・・あっという間に食べ終わり。もう一周したい・・・。

マサラティ。

食後にマサラティが出てきます。混ぜ混ぜするスティックは食べられる。

温度と味のレイヤーが幾重にも重なって、口の中でほどけあう。言葉ではちょっとお伝えしづらい、おいしさです。ぜひ、一度体験してみてほしい。

TAPiR(タピ)

京都新宿区神楽坂5-26 カグラザカ5ビル 2F