幡ヶ谷で世界の料理を610円でいただきましょう。「JICA東京食堂」の日替わりランチで世界の味と出会いましょう。

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見たことのない映画に読んだことのない本。新しいストーリーやカルチャー、視点に解釈との出会いは自分のハートを活性化してくれる特効薬です。同様に、新しい味との出会いも「こうきたか!」という驚きとともに、自分の感覚を刺激してくれます。

いろんな味を味わってみたい。よね? そんな気持ちのヤツはだいたいともだち。だよね?

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京王新線の幡ヶ谷駅を下車。玉川上水旧水路の緑道を笹塚方面に向かって、ちょい奥に入ったところにJICA東京の施設があります。JICAとは国際協力機構のこと。政府開発援助(ODA)の実施機関の1つで、支援している国の研修員の宿泊施設なんですよ。

カロリーひかえめの美味しいランチが510円から

宿泊施設ということは、食堂だってあります。そしてこの食堂は、誰でも利用することができちゃうやさしさライセンスな場所。現在は平日の11時30分から14時までしか営業していませんが、メイン、ごはん、スープ(味噌汁)のランチセットが510円もしくは610円とリーズナブルなのも嬉しいんだな、これが。

ランチセットは3種類あるのですが、AセットとBセットは日替わり、Cセットは週替りとなっています。この日のBセットは手作りチキンカツ、Cセットはインドネシア風炒飯 ナシゴレン。さすがにこの2品は800キロカロリー超え。

そして肝心のAセットは、中国・雲南省スタイルの檸檬鶏! レモンチキン! 637キロカロリー!

普通の食堂では見かけないメニューと出会える

JICA東京食堂のメニューは、さまざまな国の方が利用する施設ということもあり、料理においても文化交流となるようなワールドワイド構成なのがいい。

あくまで「風」とついているのは、日本で入手しやすい食材で、各国の料理のテイストを再現することにチャレンジしているからとみた。それでも、「こういう味つけのバランスがあるのか!」という驚きと出会える食堂です。食べることが好きなら、絶対にうれしいって感じること、確実。近くで働いていたら、もしくは近くに住んでいて自宅勤務が続いているなら、毎日通いたくなっちゃうんじゃないかな。

レモンと唐辛子とニンニクの風味がウマい

さあ、やってまいりました。中国・雲南省はシーサンパンナ・タイ族自治州の檸檬鶏ランチセットです。蒸し料理が多い地域だそうですが、このメニューも蒸された冷製の鶏がのっていました。

サラダのなかにどーんとそびえる蒸し鶏。レモンの輪切りに、レタス、白髪ねぎ、プチトマトと、鶏。カラーリングからして盤石の構え。

ブ厚く、ダイナミックにカットされた鶏肉をいただくと、うまーい。ふっくらジューシー。疲れた身体に優しーい。

味付けは控えめです。でも鶏のうまさが凝縮してる。鶏の煮汁にレモンと唐辛子、山椒と胡椒とパセリ、生にんにくスライスが入ったタレが、シャキシャキ野菜と鶏肉をスッキリまとめ上げてくれちゃう。シンガポールチキンライスのチキンの味付けを変えた感じもあって、低インパクトだけどアジア感たっぷり。暑い日とかにまた食べたくなるよこれ。

スープも優しいマイルド系です。チキンコンソメに黒胡椒とフライドオニオンでアクセントをつけています。

いわゆる外食にあるインパクトには欠けます。でもいろんな国の人が、いろんな国の料理と出会える場となっているからこそ、控えめの味付けになっているっぽい。

もし物足りなさを感じたら、自由に味を足しちゃってよとばかりに、いろんな調味料やドレッシングが並べられていましたから。

いやあ、ごちそうさまでした。ウチから徒歩20分くらいだし、また行きます!